Cellist
MAKIKO TOMITA KIDA
Gut Feeling !
富田牧子 チェロ奏者
MAKIKO TOMITA KIDA
Cellist, playing the Baroque and modern cellos with gut strings.
幼少時よりヴァイオリンを学び、 中学2年の夏(13歳)チェロを始め、東京芸術大学附属音楽高校に進む。高校3年生の夏、草津音楽アカデミーでヤーノシュ・シュタルケル氏のマスタークラスを受講し、音楽と演奏技術の言葉による明晰なつながりと、言葉を超える理解に触れ感銘を受ける。東京芸術大学在学中にリサイタルを行い、演奏活動を始める。室内楽の魅力に夢中になり、主にピアノとのデュオや弦楽四重奏に熱心に取り組み、古典やロマン派のレパートリーを学ぶ。
ハーヴィ・シャピロ氏に、オーストリアやスイスにおけるマスターコース、ニューヨークでのプライベートレッスンを受ける。ソロや室内楽で国内やフランス、イタリア、オーストリア、ドイツの音楽祭や講習会に参加。
ローベルト・シューマンの歌曲における詩の内容とピアノパートの関係、室内楽作品に触れながら「シューマンの詩的な音楽」の論文を書き、修士演奏はシューマンのコンチェルト(ピアノ伴奏)などを演奏し、大学院修士課程を修了。
2000年から2年間ハンガリー・ブダペストのリスト音楽院にパートタイムの学生として留学、バルトーク弦楽四重奏団チェロ奏者ラースロー・メズー氏に師事。演奏技術の基礎を学び直す。バルトーク弦楽四重奏団やM.ペレーニ氏の演奏会、オペラや美術館に通い、ハンガリーの歴史や文化、民俗音楽への興味を持ち、鉄道とバスを使って地方へ出かけた。留学中は日本に戻らず、夏休みにはイタリアや南フランスの講習会に参加、美術館めぐりもする。ヨーロッパの大小の街で歴史ある教会のパイプオルガンを聴き、建物が楽器となる響きを体感。イタリア・シエナでは石造りの建造物での弦楽器の美しい響きに開眼する。
弦楽四重奏団のメンバーとして、NHK-FM「名曲リサイタル」、ORF(オーストリア放送)の公開録音に出演。
帰国後、オーケストラや室内楽の演奏活動を開始。2005年に東京オペラシティリサイタルホール、2006年にハクジュホール、2010年に東京オペラシティリサイタルホールにて、自主企画のソロリサイタルを開催(マネジメント:アレグロミュージック )。
2006年から2012年まで常設の弦楽四重奏団メンバーとして活動(古典派のハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シェーンベルクやウェーベルンなど20世紀初頭の新ウィーン楽派をレパートリーとする)。その後、プレーンガット弦をバロックと現代の楽器に張り、楽器と弓を持ち替えながら時代に合った奏法を始め、新たに演奏技術を見直し、今なお探求中。
2017年、パーカッションのコスマス・カピッツァとのデュオ《羊とヤギ》で、自主企画による初CD「O Terra(大地よ)」を発売。
2019年、東京オペラシティ内の近江楽堂にて「ガット弦の魅力"Gut feeling!"~無伴奏チェロ作品の変遷」と題して、バロックから現代(同世代の作曲家への委嘱も含む)までの作品を組み合わせた無伴奏リサイタルシリーズを開始。
弦楽器、ピアノ(フォルテピアノ)、チェンバロ、オルガン、ギター、パーカッション、他の弦楽器など様々な演奏者との組み合わせで「充実した内容の音楽を間近で味わうコンサート」の企画・制作・演奏を東京・長野・京都など各地で続けている。身体と演奏の繋がりを探り、「耳を澄まして、楽器の音を引き出す」レッスンや、倍音を聴きながら調和する弦楽アンサンブルワークショップも行っている。
Makiko began taking violin lessons at age 5, and at age 13 she switched to cello. She held her first cello recital in Tokyo while she was a student of Tokyo University of Arts, and thus she began her career as a chamber musician. With keen interest in string quartets she has participated in music festivals and master classes overseas such as Italy, France, Germany and Austria, as well as in Japan. With a Master of Music degree from Tokyo University of Arts, she was enrolled in the Franz Liszt Academy of Music in Budapest and studied under Prof. László Mező, the cellist of the Bartók String Quartet.
Ever since, she has been active in solo recitals and also managing and performing, in collaboration with various instrumentalists, in a production entitled "The Concert where You Can Taste the Richness of Chamber Music". Currently Ms. Tomita is working to understand music and her instrument at a deeper level, by using Baroque and Modern cellos with plain gut strings and the most relevant performing style for each era. She feels called to promote the delight of chamber music and a tonality that speaks to body, mind and soul.
She released her first album "O Terra" by the duo PECORA E CAPRA with Kosmas Kapitza (percussionist) in January 2017.レッスン
チェロとアンサンブルのレッスン
〜耳を澄まして、楽器の音を引き出す
☆チェロの個人レッスン☆
初心者から様々なレベルの経験者(モダン、バロック)まで、よい音で豊かな音楽をしていきたい方のためのレッスンです。基礎を大切に、耳を開いて、よく音を聴きながら演奏技術を磨いていきます。力任せに弾いても楽器は言うことをきいてくれません。その楽器が本来持っている音色を存分に引き出すためには、からだの緊張を取り、効率的に力を使う必要があります。それぞれの身体条件や音楽性に合った奏法を主体的に探していただくことにより、末永くチェロの演奏を楽しんでいただきたいと願っています。お気軽にご相談ください。
1時間 10,000円場所:
*東京都府中市
*長野県上水内郡信濃町
*京都市北区
*ご自宅出張(+交通費)
*他(+会場代実費)
☆アンサンブルのレッスン☆
弦楽器の二重奏、三重奏、四重奏、また弦楽器とピアノのデュオなど、すでに自分たちでアンサンブルをしている人たちのためのレッスンです。コンサートの前(直前ではなく、2~1か月前がおすすめ)にアドヴァイスが欲しい、という方はもちろん、基礎を学び直してアンサンブルのレベルを底上げしたい、というグループも大歓迎です。
倍音を聴いて楽器を共鳴させ、お互いの音を調和することが基本です。自分と相手の音をよく聴き、音に身体が反応するようになると、アンサンブルの質は格段にアップします。ベートーヴェン、ブラームスなど古典派~ロマン派の作品はもちろん、バロックから現代のレパートリ―まで、常にピリオド奏法の視点を持ちながら、生き生きしたアンサンブルを楽しめるよう、音作り、音楽作りのお手伝いをします。例えば、音楽大学でピアノと弦楽器のためのソナタを学んでも、「対等な二つの楽器でコミュニケーションをする」というデュオの観点からのレッスンにはならず、ピアニストは伴奏者になってしまうことが多々あります。二人でどのように音楽を作っていけばいいのか、楽譜をどうやって読むか、など、ご一緒に考え、色々試して、音にしていきましょう。
*レッスン時間と会場は内容によりご相談。ふだんお使いの練習場所に伺うこともできます。
*学生さんなど状況に合わせてレッスン時間と料金ご相談に応じます。☆弦楽アンサンブルワークショップ☆
「耳を澄まして楽器の音を引き出す」チェロ個人レッスン/アンサンブルレッスンに興味を 持たれた方、まずは弦楽ワークショップに参加してみませんか?倍音を聴いて楽器を共鳴させ、音の調和を感じてみましょう!
愛好家も演奏家もレベルを問わず、チェロのほか、ヴァイオリン、ヴィオラも どうぞ。ガット弦を使用している方も参加されています。
初めはお一人10分程度、講師とマンツーマンでのクリニック。そのあと一時間アンサン ブルを試みます。まず全身をほぐすことからスタート。音をよく聴き、開放弦を響かせ、倍音を聴きながら、オクターブ、4度、5度、三和音を重ね合わせていきます。こう したアンサンブル的な思考はソロで演奏する時にもたいへん役立ちます。参加者のレベルに合わせて、バッハのコラールやバロックのトリオ・ソナタなどを取り上げます。
3名から(会場の広さによります)
☆デュオレッスン☆
チェロとの二重奏作品でチェロパートを講師が弾きながらレッスンします。
チェロ、ヴァイオリン、ヴィオラ、ギター、木管楽器、 チェンバロ、 オルガンなどと、対等なデュオだけでなく、チェロがバスパート(伴奏) を担当する作品も歓迎です。チェンバロやオルガンで通奏低音を勉強している方には、腕試しの絶好の機会になると思います。バロックでもモダンでもどうぞ。
楽譜を音にするだけでなく、また、どちらかの演奏に一方的に合わせるのでもなく。お互いの音をよく聴き、反応し、音楽でコミュニケートするのがアンサンブル。音程の取り方、和音の作り方、楽譜の読み方、演奏技術など
基礎的な視点を踏まえ、より音楽的なアプローチができるようアドヴァイスいたします。
曲のご相談はお気軽にどうぞ。
*レッスン日程の最新情報はこちら
お問い合わせ:MA(エムエー)企画 kikaku_ma☆yahoo.co.jp (☆を@にタイプし直してください)CD
《羊とヤギ》「大地よ」
富田牧子(チェロ)、コスマス・カピッツァ(パーカッション)PECORA E CAPRA-Cello & Percussion Duo
"O Terra"
Makiko Tomita Kida,cello & Kosmas Kapitza, percussion
Year of release: 2017
Recording: caprifono (Shinichi Kida)
Design: Kazusada Mukai 向井一貞Photo: Shinichi Kida 木田新一
2017年1月20日発売 2800円(税別)残りわずかとなりました!
内容詳細はこちら収録曲目
バルトーク・ベーラ:農民の歌(「10のやさしいピアノ小品」より) *
Bartók Béla (1881–1945): Peasant’s Song from “Ten Easy Piano Pieces BB51 (1908)” *
バルトーク: ルーマニア民俗舞曲
Bartók Béla: Romanian Folk Dances BB68
パーカッションのプロローグ *~ブルガリアの踊り“ブチミス”
Ütős prologue *-Bucimis, Bulgarian Folk Dance
バルトーク:ブルガリアのリズム(「ミクロコスモス」より)
Bartók Béla: Bulgarian Rhythm from “Microcosmos BB105”
コダーイ・ゾルターン:無伴奏チェロソナタ作品8より 第1楽章
Kodály Zoltán (1882–1967): Sonata for cello solo Op.8 (1915) - 1st movement
太鼓の即興(コンガ&ジャンベ)
Ütős improvisation [Conga & Djembe solo]
リゲティ・ジェルジュ:無伴奏チェロソナタ
Ligeti György (1923–2006): Sonata for cello solo (1948/53)
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:おお、エクレシアよ *
Hildegard von Bingen (1098–1179): O Ecclesia *
バルトーク:農民の歌(「10のやさしいピアノ小品」より)
Bartók Béla : Paraszti Nóta / Peasant’s Song
*多重録音 * over dubbing最新情報
May 3, 20244月20日の東京における無伴奏リサイタルにご来場いただいた皆さま、遠くからお励ましくださった皆さま、お手伝いくださった方々、どうもありがとうございました!楽器も弦も、作品も、関わってくださる人々...Contact
演奏やレッスンのご依頼は、MA企画へお問い合わせください
kikaku_ma☆yahoo.co.jp
(☆を@にタイプし直してください)
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